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2014年9月15日月曜日

四季 天使『冬』

制作者 Data

アトリエ葛西 Mさん お稽古歴 2004年〜 本作品制作開始 2009年〜

アトリエには月1回(午前・午後)2レッスンの
ペースで通っていらっしゃいます。こちらの作品は初級・中級カリキュラムの後、
5作品目です。

制作者のコメント

教室にたくさんあるモザイクの本の中からどの作品を作ろうかとページをめくる中、
目に留まったのが4人の天使たちでした。天使といえば裸のイメージですが
マントを羽織った冬の天使がかわいくて「おー!」と思い、また懲りずに完成までの
長い道のりを歩いている途中です。



作品のオリジナル(紀元3世紀)について

<作品発掘のデータ>

出土場所・年代:Seleucia Pieria セレウキア・ピエリア
       (アンティオキア郊外の港町 / 3世紀)
※アンティオキアは当時ローマの属州、シリアの古代都市(現トルコアンタキア)
<発掘場所>
" The House of the Drinking Contest "(現在名)
という名前が付けられた豪華な邸宅の床。
このモザイクは" Seasons" 春夏秋冬の四季を象徴する天使が描かれた、モザイクの「冬」のシンボルの部分。
この邸宅からは数多くのすばらしい床モザイクが発見されたが、食堂(トリクリニウム)の床に描かれた「ヘラクレスとディオニソスの飲み比べ」の題材のモザイクがこの邸宅の由来になっている。

おすすめ動画

この動画はたまたま見つけたのですが、西暦230年、6月、12月、3月と四季折々、邸宅のアトリウムから差し込む太陽の光の変化で当時、邸宅内でモザイクがどのように見えていたのかバーチャルな体験ができる、とても感動の作品です。
Mさんの制作中の四季のモザイクは、邸宅の入り口を入ってすぐの回廊部分に描かれています。途中、画面が真っ暗になってもそのまま見続けてください!
邸宅の中を歩きながら、部屋から部屋へとゆっくりと光が移っていく時間の経過を体験できます。
本や博物館での断片ではなかなか想像できない当時の暮らし、想像力がかきたてられます!

by Mihoko Narasaki

作品所蔵

作品の発掘場所やその近郊の博物館に必ずしも展示されているわけではない。
そのモザイクは、出土された現トルコ、アンタキアの博物館ではなく、ヴァージニア州のファインアート博物館に展示されている。

詳しくはこちら↓

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