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2015年4月8日水曜日

アレキサンダーモザイク 仕上げ編ー1



大作!アレキサンダーモザイクの仕上げをしました。パネル全体のサイズは800x1150mm迫力あるサイズですが、非常に細かいピース(最も細かいところで1.5~2mm?!ぐらいでしょうか?)で繊細につくられた作品。
玉川CクラスOさんの作品です。
仕上げの作業は3日間にわたってアトリエにておこなわれました!

1日目:全体図;表面に紙を貼る作業 
修正部分等ないか確認しながら、全体をつなぎあわせます
小さなピース、凸凹した部分をカバーするように、注意深く丁寧に糊(でんぷん糊)で和紙のような紙を作品の表面に貼付けていきます。この作業を丁寧にできるかどうかが、仕上げ作業の重要なポイントとなります。

2日目;裏返して裏紙をはがす作業
2日目は作品全体を裏返して、裏紙(モザイクをはりつけていた紙)をソルベントを使って丁寧にはがしていきます。この時前日の作業でひとつひとつの石の表面にうまく糊がついていないと、大変。。。バラバラと崩れてしまいます。。。
時間をかけながら、の丁寧な作業で順調に作業がすすみました・・・が全部をはがし終わったら、午後3時に。
さらに集中力と体力を要するモルタル作業、翌日にもちこしました。(ほっ)


最後に残した、アレキサンダーの目の部分
あまりに疲れて『眼が充血してたらどうしょう・・・』と笑いながら手が震え。。。

3日目;モルタル作業
3日目の今日はいよいよパネルとなるボードにモルタルで貼付ける作業をしました。
まずはモザイクの裏側に丁寧に圧着セメントを塗っていきます。
ペインティングナイフをつかって、落ち着いて丁寧に。。。でも乾いてくるのでそうそうゆっくり作業もできません。


複雑な地図のようになったパネルの全体図。左側が貼付けるボードの側。右側がモルタルを塗ったモザイクの裏側。左右対象におき、合体させます。

霧吹きをかけて濡らし、1日目にモザイクの表面にはりつけた紙をはがしていきます。


全体の紙をはがしたら、余分なモルタルを丁寧にとって本日の作業終了です!



二人ともすごい集中力で、沈黙のまま静かに作業が終わり、一息ついてから
全体を眺める。。。凛々しいアレキサンダーに馬の眼がまた魅力的。素晴らしいです!
お疲れさまでした!!!
仕上げ編2では余白の部分の埋め方(遺跡風)をレポートしますね。






2015年2月5日木曜日

植物ボーダー模様のテーブル


アレキサンダーモザイク


制作者 Data


玉川 Oさん(玉川教室)
お稽古暦  2012年~
本作品制作開始年  2013年~

制作者のコメント

人物(特に顔を)をモザイクで制作してみたい!」と楢崎先生のお教室に入りましたが、最初はどんなにがんばっても「福笑い」状態の顔しか制作することが出来ませんでした。
その時はどこが間違っているのかさえ解らずに、何度もやり直しをし、まったくの手探り状態でしたが、最近はやっと石と会話しながら制作することが少し出来るようになってきました。
石は不思議に、収まるべき所にいると満足そうにしているのですが、少しでも変な所にいると「僕の場所はここではない!」と楢崎先生へ苦情を言うようです。
その為、私が自分で少し違うかな・・・と思いながらも、「まぁいいか」とならべたままにしている石は、お稽古の度に楢崎先生に訴えかけるようで、私の怠慢が悉く見つかってしまいます。
今年の夏はナポリまでオリジナルに会いに行ってきました。オリジナルは図録と色彩がかなり異なっていて、少なからずショックを受けましたが、良い刺激になりました。
これからは初めての動物(馬)制作に突入しますが、今から仕上がりが楽しみです。

制作過程の写真










作品のオリジナルについて

■作品の発掘データ
・出土場所/年代 
ポンペイのファウヌス家の談話室の床を飾っていたモザイク画。(オリジナルが発掘されたポンペイには、現在ラヴェンナの職人9人が2年をかけて制作したレプリカがある)

1831年8月24日発見(くしくもヴェスヴィオ火山が79年に噴火した日と同じ日に発見)された。
アレクサンドロス大王在位紀元前336年~前323)とアケメネス朝ペルシャ王のダレイオス3世在位前336年~前330年)による大戦(一般的には前333年のイッソスの戦いを描いたとされるが、記述に残る戦いの様子とモザイク画が一致しない)を描いたとされる。
縦3130×横5820の
(約150万個の石が使用されている)古代世界最大の一枚絵のモザイク画で、ヘレニズム期の特徴をとらえた貴重な作品である。
制作年代は前100年頃である。(原作の絵画は前300年頃に描かれたとされる)


作品所蔵









2014年9月23日火曜日

半円コンソール 幾何学花模様

制作者Data

アトリエ葛西 Oさん

お稽古歴 2010年〜
本作品制作開始 2013年〜2014年
アトリエには月2回のペースで通っていらっしゃいます。
ご自宅でも作業されているので、短期間でどんどん様々な作品を仕上げられています。

制作者のコメント

宇宙の全て、自然のものは曲線でできています。
硬い石は割にくく、思うようにはいきませんが、曲線を大事にして...
後々子供や孫に使ってもらえればと作品を作っています。





作品のオリジナル(4世紀前半)について

■作品の発掘データ
・出土場所/年代 The Mausoleum of Santa Costanza:
   サンタ・コスタンツァ霊廟 内モザイク 紀元4世紀前半
・場所 イタリア ローマ
 キリスト教を公認したコンスタンティヌスの娘、コンスタンティナ(345年没)の霊廟。葡萄の収穫やワイン作りをする様子など、初期キリスト教時代の牧歌的なシーンが多く描かれている。

■リンク
もっと詳しくこのモザイク/遺跡について知りたいという方のために
   (英語)
訪ねてみたい方にはこちらで現地へ!(日本語)









2014年9月15日月曜日

四季 天使『冬』

制作者 Data

アトリエ葛西 Mさん お稽古歴 2004年〜 本作品制作開始 2009年〜

アトリエには月1回(午前・午後)2レッスンの
ペースで通っていらっしゃいます。こちらの作品は初級・中級カリキュラムの後、
5作品目です。

制作者のコメント

教室にたくさんあるモザイクの本の中からどの作品を作ろうかとページをめくる中、
目に留まったのが4人の天使たちでした。天使といえば裸のイメージですが
マントを羽織った冬の天使がかわいくて「おー!」と思い、また懲りずに完成までの
長い道のりを歩いている途中です。



作品のオリジナル(紀元3世紀)について

<作品発掘のデータ>

出土場所・年代:Seleucia Pieria セレウキア・ピエリア
       (アンティオキア郊外の港町 / 3世紀)
※アンティオキアは当時ローマの属州、シリアの古代都市(現トルコアンタキア)
<発掘場所>
" The House of the Drinking Contest "(現在名)
という名前が付けられた豪華な邸宅の床。
このモザイクは" Seasons" 春夏秋冬の四季を象徴する天使が描かれた、モザイクの「冬」のシンボルの部分。
この邸宅からは数多くのすばらしい床モザイクが発見されたが、食堂(トリクリニウム)の床に描かれた「ヘラクレスとディオニソスの飲み比べ」の題材のモザイクがこの邸宅の由来になっている。

おすすめ動画

この動画はたまたま見つけたのですが、西暦230年、6月、12月、3月と四季折々、邸宅のアトリウムから差し込む太陽の光の変化で当時、邸宅内でモザイクがどのように見えていたのかバーチャルな体験ができる、とても感動の作品です。
Mさんの制作中の四季のモザイクは、邸宅の入り口を入ってすぐの回廊部分に描かれています。途中、画面が真っ暗になってもそのまま見続けてください!
邸宅の中を歩きながら、部屋から部屋へとゆっくりと光が移っていく時間の経過を体験できます。
本や博物館での断片ではなかなか想像できない当時の暮らし、想像力がかきたてられます!

by Mihoko Narasaki

作品所蔵

作品の発掘場所やその近郊の博物館に必ずしも展示されているわけではない。
そのモザイクは、出土された現トルコ、アンタキアの博物館ではなく、ヴァージニア州のファインアート博物館に展示されている。

詳しくはこちら↓